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尿石とは？
尿石とは、尿汚れが他の汚れを取り込みながら積み重なり、石状に固まったものです。
尿は、体内にある時には無菌状態で弱酸性ですが、体外に放出された時からどんどん菌が増えていきます。
そもそも、尿汚れには少し粘りがあるようで、便器内にべったりとくっつきやすいですが、付着してすぐなら簡単に取れてしまいます。
ですが汚れが付着したままだと、次の汚れが付着しやすい状態となって、汚れが積み重なっていきます。
お掃除をサボると、だんだん黄ばんでくるのはこの為で、最初は目に見えなかった汚れが積み重なって厚くなり、見えるようになってきているのです。
体内では弱酸性の尿は、体外に放出されると、時間の経過とともにアルカリ性へと少しずつ変化していきます。
薄く黄ばんでいる程度の汚れなら、塩素系の洗剤で簡単に落とすことができます。
でも、便器のフチ裏や男性用便器排水溝の目皿の中など、ブラシが行き届かない、汚れが目につきにくい箇所などは、落としきれずに更に汚れが重なっていき、長い時間の経過でいつのまにか汚れが石のように固まり、尿石に育っているのです。
そうなると、もうすっかりアルカリ性の汚れに変化しているので、塩素系の洗剤ではまったく歯が立ちませんし、ガチガチに固まりちょっとやそっと擦ってみたところでビクとも致しません。
尿石には強いアンモニア臭があって、トイレ内に強烈な悪臭を放ちます。
表面がガサガサなので尿汚れをどんどん取り込む為、凄い勢いで成長を続け、厚く大きく拡がっていきます。
水洗トイレの、水が出てくる部分や、排水するところが尿石で詰まってしまう場合もあります。
水が出てくる部分(穴)が詰まると、便器が水で洗浄されない部分ができてしまって、そこにも尿石が付着するようになります。
更に時間が経過し酷すぎる状態になると、酸性洗剤どころか塩酸そのもので溶解させるしか除去できないくらいにまでなります。
そうなると、もうとても素人の手には負えませんよね。
尿石に気がついたなら、一刻も早く除去することが大事だし、尿石を付着させないようにすることが何よりなのです。
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